キューバ TL
トルキーノ ラバード
ウォッシュド

cuba TL turquino lavad washed

カリブ海に浮かぶ島のキューバ共和国

 キューバ共和国は、イスパニョーラ島(ハイチおよびドミニカ共和国)、ジャマイカ島(ジャマイカ)、プエルトリコ島(プエルトリコ)と同じく、カリブ海の大アンティル諸島に属するラテンアメリカの共和制国家です。キューバは、本島とその周辺の島嶼からなる島国で、東にはイスパニョーラ島のハイチとドミニカ共和国、南には英領ケイマン諸島とジャマイカ、西はメキシコ、北はアメリカ合衆国、北東にはバハマや英領タークス・カイコス諸島があります。かつては、「アメリカの裏庭」とも呼ばれるほどアメリカとは関りが深かったのですが、1959年のキューバ革命により南北アメリカ大陸で初めての社会主義国家となりました。その後「カリブに浮かぶ赤い島」と形容されていましたが、2008年以後は和平外交路線をとり、2015年にはアメリカとの国交正常化を果たすなど、近年では近隣諸国との関係も修正されつつあるようです。

世界遺産「キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観」

cuba TL turquino lavad washed キューバのコーヒーの歴史は1747年まで遡ります。スペイン人の入植者ドン・ホセ・ヘラベルトが首都ハバナの近郊にハイチから持ち帰ったコーヒーの木の苗を植えました。これがキューバのコーヒーの歴史の始まりです。18世紀(1700年代)後半、キューバ島の隣の島イスパニョーラ島のフランス植民地サン=ドマングではコーヒー栽培が盛んにおこなわれていました。1788年時点では、サン=ドマングは世界のコーヒー供給量の約半数を担っていたとされています。しかし、本国フランスで起こったフランス革命(1789?1799年)の余波を受け、アフリカ系の奴隷たちによるハイチ革命(1791-1984年)がイスパニョーラ島で起こりました。フランス人たちはサン=ドマングで大規模なプランテーションを経営ていましたが、ハイチ革命でハイチとして独立すると、フランス人農場主は奴隷たちを連れてキューバに逃れ、キューバ南東部(サンティアゴ・デ・クーバとグアンタナモ)一帯を開拓してコーヒーの栽培を始めました。気候はハイチと似ているものの、人跡未踏の原生林だったキューバ南東部を切り開き、多くの農園がつくられました。しかし、19世紀に入ると、ブラジルなど南米大陸産の新しい手法による安価なコーヒーが出回るようになります。競争に勝てなくなったハイチ式のプランテーションは徐々に姿を消していきました。世界遺産「キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観(Archaeological Landscape of the First Coffee Plantations in the South-East of Cuba)」は、開拓当時の農業形態が残っている唯一の遺跡であると同時に、過酷な労働を強いた奴隷制度の歴史を負うものです。

カリブ産コーヒー特有の優しい香味のコーヒー

 キューバ革命(1959-1980年代)後のキューバでは、外貨獲得のために砂糖・葉巻・コーヒーの生産に力を入れていました。コーヒーはキューバ島全体で栽培されていますが、収穫量の約70%が東部、約20%が中部、約10%が西部とされています。肥沃な有機質土壌、年間降雨量、熱帯の恵まれた気温、標高、昼夜の温度差など、キューバはコーヒー栽培にに必要な環境が揃っています。光り輝く太陽と季節風がもたらすカリブ特有の穏やかな気候が、マイルドな甘さと優しい香味を持ったコーヒーを育てます。この「キューバ TL トルキーノ ラバード ウォッシュド」は、キューバ東部のグアンタナモ州産のコーヒーの中でもサイズが大きいスクリーン17(6.75mm)以上の豆のみを集めたTL(トルキーノ ラバード)規格のコーヒー豆です。トルキーノとは、キューバ島の最高峰トルキーノ山に由来します。
 また、ハリケーンによる大きな被害がでることも多く、世界情勢によって流通が不安定になることもあり、数年にわたり入手困難が続く場合もあるようなコーヒです。当店でも数年ぶりに入荷しました。

テイスティング ノート

カリブ産コーヒー特有のバランスのとれた優しいコーヒーです。柔らかな苦味と上品で優しい甘味、クセのないスッキリしたコク、酸味も少なく、まろやか口当たりのマイルドコーヒーです。

甘味 ★★★★★★
コク ★★★★
まろやかさ ★★★★★★
香り ★★★★★★★★
酸味  ★★★★ 
苦味 ★★

★印8段階、オススメ焙煎での評価です。

コーヒー豆 データ

生産国 キューバ
エリア グアンタナモ州
規格 TL(トルキーノ ラバード)
プロセス ウォッシュド
オススメ焙煎 中浅煎り